親鸞会
仏教講座
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私たちは日常、有り難いと申しますが、あることがまれだということから出た言葉なのです。
これは科学的に考えてもうなずけます。人間死ねば焼かれて空気になり灰になります。この場合、心というものを一応除外して考えても、人間を作っていた空気は宇宙全体に飛散します。空気には境界はないからです。
また、灰になったものは、そこらあたりの地上に積もって土となりましょう。土には植物が生えることもあろうし、長い間には硬い岩石にもなりましょう。それが雨や風によって運ばれて川や湖や海に洗い流されて沈積するでしょう。そして人間を作っていた空気や灰が再び集合して一個の人間に生まれるまでの困難さ、有り難さを考えても分かるでしょう。
『涅槃経』には「地獄に堕ちるものは十方世界の土のごとく、人間に生まれるものは爪の上の土の如し」とも説かれています。
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