親鸞会 東京 仏教講座

キーワードは「不安」

東日本大震災は、人々の心にどんな影響を与えたのでしょうか。
親鸞会東京でも、貴重な記録をとどめておきたいと思います。

●婚活が盛んに
結婚相談所大手オーネットでは４月、
関東の女性の資料請求が24％増（前年比）、
３・４月、会員同士の成婚数は２割増えた。
新宿高島屋のアクセサリー売場では、
４月１日〜19日の婚約指輪の売り上げが４割増えた。

●太陽光発電が人気
太陽光発電の業界団体理事長を務める親鸞会の親鸞学徒によると、
地震の翌日から注文が殺到している。
企業が将来への不安から太陽光による自家発電にシフトしているらしい。

●自殺者が増加
今年５月の自殺者は3329人（警察庁）で、
昨年比で約２割増えている。
月別で見ると１〜３月はいずれも前年を下回っているが、
４月から増加に転じている。
中でも福島県では５月の自殺者は前年比４割増となっている。

ワンポイント

羅針盤を求める政財界（親鸞会のある親鸞学徒談）

被災地をどのような社会に復興するか、
全く新しい先進的な社会をゼロベースで作ったらどうかなどと、
霞が関でも、産官学の識者が連日会議を重ねていますが、
将来のビジョンがなく、「どんな道路を作るか」も決められません。

例えば、被災地は日本経済を支えていた精密部品メーカーと
電力源の集積地でした。
大震災でそれらが操業不能となり、自動車メーカーは軒並み減産。

電力不足による経済の縮小の懸念もあって将来、
自動車数が減ることを前提にすべきではないかと、
従来とは正反対の議論がなされています。
自動車という基幹産業が転換を余儀なくされているのです。

「物質的豊かさこそ幸福」というこれまでの大前提をどう変えるのか。
政治経済にも「幸福の尺度」が問われていると、
NHKの「クローズアップ現代」でも取り上げていましたが、
明確な答えは出ていません。

コロンビア大学名誉教授で日本文学研究の大家が
４月、「日本国籍を取得し、日本に永住する」と発表した。

ドナルド・キーンさん89歳。
日本文学が描く「無常観」＝仏教精神に強く引かれた人である。

敗戦後、瓦礫の山から立ち上がった日本人のバックボーンは
親鸞聖人の教えだったといわれる。

震災から真に復興できるか否かの岐路に私たちは立っている。
キーンさんは、それを見届けたいと思ったのではなかろうか。

親鸞会東京　首都圏で親鸞聖人の教えを学ぶ集い

　浄土真宗親鸞会・東京は、「なぜ生きる」という
「人生の目的」について明らかにされた、
親鸞聖人の教えを東京都内で学んでいる集まりです。

　 忙しい忙しいで、一体どこに向かって進んでいるのだろう？
　 何のために仕事して、食べて、生きているのだろう？

　生きる目的は何なのか、何のために生きねばならないのか、
一緒に学んでみませんか。

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「一流大学から一流企業に入り、
エリートコースを歩むのが、いい人生」
という、少し前の人生観は、通用しなくなりました。

団塊の世代が次々と退職し、
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