親鸞会 東京 仏教講座

心のインフラ整備、できてますか　若人が求める「人生の確かな基盤」

「なぜ生きる」の答えを渇望しているのは、
家庭や財産を築いた年配の人だけではない。
これから、人生の荒波に立ち向かう若人も、
本当に求むべきものを知りたがっている。

東京・銀座のホテルで５月上旬、「社会基盤と人間の基盤」
というテーマの講演会が行われ、若者を中心に50人が詰めかけた。

「人間の基盤が大事だと分かった」と多くの反響があった。
講師の親鸞会の親鸞学徒は、アメダス（地域気象観測システム）などの
インフラ整備に携わった経歴を通し、
人生の揺るぎなき基盤構築が大事と訴えた。

（講演要旨）

私の仕事は、インフラ屋です。
アメダスやＥＴＣ無料政策のシステム構築などを進めてきました。
社会人になった80年代後半から情報化社会を迎え、
膨大な情報を効率よく扱う「情報インフラシステム」
の構築が必要でした。

最初に造ったのは、アメダス。
国内に１３００カ所以上ある観測所のデータを集め、
気象予報に生かします。

アメダスの目的は、台風や地震、異常気象などの情報を
迅速に提供して、生命や財産などを守ることです。

東日本大震災では、電車がストップし、停電、断水で、
社会基盤が機能しなくなりました。
今も、電力不足が心配されています。
インフラによって、生命が守られ、豊かな生活が可能になっています。

日本は敗戦の焦土から立ち上がり、
当時としては世界一の東京タワーを建て、
高速道路を整備し、東海道新幹線を開通させました。
70年には大阪万博。やがて、オイルショックという事件があり、
原油価格が高騰して、湯水のように使っていた石油が使えなくなると、
「この世の終わりが来た」という雰囲気が蔓延しました。
基盤が壊れた文明のもろさを肌で感じました。

その頃ブームになったのが、『日本沈没』という映画です。
タイトルからショッキングで、
日本人の物理的インフラである日本列島そのものが沈む物語ですから、
これ以上に当時の世相を表したものはありません。
子供心に泣きながら、
「人間を支えるものは、この世にないのか？」
と見ていました。

その後、日本経済は、バブル景気に沸きます。
が、最後ははじけてしまいました。作っては壊され、
まるで「賽の河原」です。

前提には、より高度な社会基盤の構築を礼賛する価値観がありました。
しかし、どれほどインフラを充実させても、
いずれ崩れるものばかり。
それでは、本当の幸せにはなれないと分かってきました。

新たな幸せの指標はないか。

震災直後、政府の復興構想会議に携わった仕事をしていました。
６月末に出た報告書の前文には、
「この国の『戦後』を支えていた"何か"が、音をたてて崩れ落ちた」
とあります。
しかし、それが何かは明らかにされていません。

会議に参加した有識者や政治家が一様にこの種の虚無感に悩む中、
闇の中手探りで、「とにかく頑張ろう」と声をあげているのが実情です。

あなたの基盤は大丈夫？

人生もまた、基盤が大事なことはいうまでもありません。

お金や財産、健康、家庭やマイホーム、仕事や資格などが、
生活の基盤でしょう。

しかし、一生の間には、リストラや倒産、
社内や取引先の人間関係の悪化、
病気やケガに苦しむこともあります。

大事なものには違いありませんが、
必ず壊れるという厳粛な事実を知ることも大事です。

それには、基盤を破壊するリスクの根元と、
その接近を的確に知ることが重要です。
それこそ、「人間は必ず死ぬ」というリスクです。
今日、明日もこのリスクは０パーセントではありません。

しかし、「至言は耳にさからう」。こんな暗い話は聞きたくないし、
聞いても聞き流します。
アメダスでゲリラ豪雨情報と避難指示情報を出しても、
本当に避難する人は少ないようなものです。

「自分とは関係ない」「皆が逃げてからでも遅くはない」
と思うからでしょう。

しかし、「人生最大のリスク」は、遅かれ早かれ、
必ず現実となります。
それを踏まえて、人生の揺るぎなき基盤構築に向け、
仏法を聞いてほしいと思います。

この親鸞会の親鸞学徒の講演を聞いた若者の声

私は研究者になりたいと考えていますが、
どんな研究をしたいのかまだ分かりません。
しかし、講演を聞き、自分のためではなく、
他人のためになる研究をしたいと思いました。
もし、研究者になることができなくても、
人生の目的を見失うことがないように生きていきたいです。

たくさんのアイデアを実現されてきたのは、
相当の努力の結実と思います。その基は、社会基盤を整え、
人々に幸せになってもらいたいという気持ちであったと知らされ、
心打たれました。

親鸞会東京　首都圏で親鸞聖人の教えを学ぶ集い

　浄土真宗親鸞会・東京は、「なぜ生きる」という「人生の目的」について明らかにされた、親鸞聖人の教えを東京都内で学んでいる集まりです。

　忙しい忙しいで、いったいどこに向かって進んでいるのだろう？ 　何のために仕事して、食べて、生きているのだろう？

　生きる目的は何なのか、何の為に生きねばならないのか、一緒に学んでみませんか。

親鸞会　都内各地で法話・講演会・勉強会を開催

「一流大学から一流企業に入り、エリートコースを歩むのが、いい人生」という、少し前の人生観は、通用しなくなりました。

団塊の世代が次々と退職し、
「オレの人生、これでいいのだろうか」
と思う人が増えています。

仏教には、２６００年前から、私たちは何の為に生きるのかという「生きる目的」が説かれています。

その仏教の内容を分かりやすく学べる文化講座を親鸞会は都内各地で開いています。

あなたが仏教から学べるたった一つのこと

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